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JCAPIの成果

この活動の特徴は、直噴エンジン等の低排出ガス車や市販されていない最先端車両の排出ガス対策技術と燃料品質との関係把握、さらにディーゼルエンジンの燃焼解析やディーゼル粒子の生体影響の検討を行ったことです。

1.研究開発の成果

(1)ガソリン車とガソリン

  • ガソリン車の排出ガスについては、特に直噴車において硫黄分の影響が大きいことを明らかにしました。この結果は、2005年からのガソリン硫黄分規制(50ppm以下)への参考とされました。
  • 燃料タンク等から排出される蒸発ガスについては、既存車において燃料蒸気圧(RVP)の影響が大きいことを明らかにしました。この結果は、2005年からの夏季蒸気圧の業界自主規制(65kPa以下)の参考とされました

(2)ディーゼル車と軽油

  • ディーゼル車の排出ガスについては、特に後処理装置への硫黄分の影響が大きいことを明らかにしました。この結果は、2005年からの軽油硫黄分規制(50ppm以下)決定の参考とされました。
  • 既存車に対するディーゼル粒子低減技術(後付け対策)については、連続再生式DPF(Diesel Particulate Filter)は都市部の走行条件での再生が困難であることを明らかにしました。この結果は東京都のディーゼル車規制および国のNOx・PM(粒子状物質)法の規制内容の検討に活用されました。

連続再生式DPF1 連続再生式DPF(例)
連続再生式DPF2
前段の酸化触媒で排気ガス中のNOをNO2に変換。
後段のフィルターに捕集したすすをNO2で酸化する。

(3)燃焼解析

  • エンジン内での燃焼に関する基礎的な解析により燃料性状の排出ガスへの影響評価を行いました。これにより欧米のオートオイルプログラムにはない貴重な研究成果を得ることができました。
    この結果をまとめた技術論文が、SAEの「Harry L. Horning Award」を受賞しました(日本では5回目の受賞であり、2003年10月に米国で授賞式が行われた)。

(4)生体影響

  • ディーゼル粒子の生体に対する影響については、将来の排出ガス低減技術の生体影響面での改善効果を明らかにしました。
  • 既存車に対するディーゼル粒子低減技術(後付け対策)については、連続再生式DPF(Diesel Particulate Filter)は都市部の走行条件での再生が困難であることを明らかにしました。この結果は東京都のディーゼル車規制および国のNOx・PM(粒子状物質)法の規制内容の検討に活用されました。

(5)大気モデル

  • 大気シミュレーションモデルの開発を行い、自動車使用実態を再現した国内で最も高精度な排出量モデル、世界最先端の沿道三次元モデルおよび無機・有機二次粒子の推計が可能なモデルを国内で初めて開発しました。
  • 開発した大気シミュレーションモデルを用いて将来の大気質改善予測を行い、2015年には関東地域の大気質は大幅に改善される可能性が高いこと、および更なる大気質改善のためにはディーゼル車や固定発生源からのNOxなどの低減が必要であることを明らかにしました。

SPM濃度低減効果

2.国の政策への反映

JCAPは5年間で3回、日本の環境政策を答申する中央環境審議会大気部会自動車排ガス専門委員会へ研究成果を報告し、環境政策を検討する際の2005年以降の新長期規制の参考にされました。また、総合資源エネルギー調査会石油分科会石油部会石油製品品質小委員会にも報告し、2005年度以降のガソリン50ppm規制の参考とされました。

また、2000年には環境庁、通産省、運輸省と地方自治体で構成されたディーゼル車既販車対策技術検討委員会にディーゼル後処理技術の評価について報告しました。